概要
- 鉄道や道路、または河川等の下に、地下構造物(函体)を非開削で造る施工法です。
- 到達側に設けた反力体と、発進側に設置した函体を、PC鋼より線で連結し、専用のフロンテジャッキを使用して、函体を所定位置までけん引する施工法です。
- 函体先端には、掘削作業を行う刃口を設け、地山の安定を図り、掘削・土砂搬出・土留と函体のけん引を交互に行い、所定の位置までけん引します。
- 施工方式には、相互けん引、片側けん引と、それらの分割けん引方式があり、地形条件や工事規模に応じて適切な施工方式を選定します。
- 本工法は、1967年(昭和42年)旧国鉄において、鉄道横断工事(信越線)で採用され、その後海外工事でも多く採用され、現在に至っています。非開削工法では、最も施工実績の多い施工法です。
特徴
- 構築する構造物は、一般にラーメン形式のRC構造物です。メンテナンスがなく、維持管理が容易です。
- 施工実績が多く、安全性に優れた施工法です。
- 小規模工事から大断面の大型工事まで対応可能です。
- ESA工法の併用により、長距離施工と反力設備の省力化を考慮した計画が可能です。
検討要素フロー図
概要図
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施工事例写真
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- 工法名:FJ
- 地域:岐阜県
- 場所:中央本線 恵那~美乃坂本間 中切川橋梁改良
- 形状寸法:21.60(幅)×7.90(高さ)×16.80(長さ)
- 土被り:FL-1.61
- 工法名:FJ
- 地域:熊本県
- 場所:鹿児島本線 熊本~川尻間 蓮台寺BV
- 形状寸法:26.91(幅)×9.40(高さ)×29.60(長さ)
- 土被り:FL-3.27